高齢者を支えることについて

高齢者は「人生の先輩」

4人に1人が高齢者という状況の中、わたしたちが周りの人を「介護」する日が来るのも遠くないでしょう。
そこで気を付けたいことの一つ目が、「高齢者は人生の先輩である」という観点です。
高齢者は、その長い人生の中でたくさんの出来事を経験して今を生きています。介護をする人間より多くの知識や心の豊かさ、教養を持っている場合が多いです。
それを「介護を受ける者」として一括りにし、「介護をする」という面だけで捉えるのではなく、「人生の先輩として」敬う側面を持ったアプローチが必要になります。
高齢者の「介護が必要な部分」に着目するだけではなく、その人が生きてきた人生や生活歴、人生観を汲み取ることが、高齢者を支えるための重要な観点です。

介護をする、される…上下の関係?

介護をする側、介護をされる側…両者の間に介護を「する」「される」「してあげる」「してもらう」というような隔たりがあると、それらが介護に上下関係を生んでしまうことがあります。この場合介護を「行うもの」が優位になることがほとんどです。
また、介護を行う者に「高齢者は弱い存在だ」という弱者意識がある場合にもこうした上下関係が生じやすい傾向があります。
先ほどにも挙げましたが、高齢者は人生の先輩。介護が必要になったからといってその人の生きてきた人生や立場が侵害されるものであってはなりません。
このような上下意識を生み出さないためには、両者の信頼関係の構築が必要不可欠です。支える者が高齢者をよく知ることや、高齢者が介護に「負い目」を感じないような関わりを行っていくことがカギになります。